ホームページは作って終わりじゃない!公開後にやるべき運用3選 〜“作る”から“育てる”へ。成果を出す企業サイト運用の新常識〜
2025/11/07
コンテンツ
はじめに:ホームページは「完成」ではなく「スタート」
多くの企業がホームページをリニューアルすると、「これで完成」「ようやく終わった」と安堵します。
しかし、実際には公開してからが本当のスタートです。
なぜなら、ホームページは“広告”ではなく、“営業資産”だから。
完成した瞬間にゴールではなく、育てて成果を出すための仕組みが動き始めるのです。
たとえば、リニューアル直後に「問い合わせが少ない」「アクセスが伸びない」と悩むケース。
それは、デザインや構成が悪いわけではなく、運用のPDCAが止まっていることがほとんどです。
この記事では、
「ホームページを公開したあとに何をすべきか?」
というテーマで、実際の運用現場から導き出した成果に直結する運用施策3選をご紹介します。
この記事で分かること
- サイトの現状を理解する方法
- サイトを資産に変える方法
- 最新のAI対策(AIO/LLMO)を意識したサイト運営
運用①:アクセス分析と改善のサイクルを止めない
まず最初にやるべきは、”データを見る”ではなく、“データを活かす”こと。
Googleアナリティクス(GA4)やサーチコンソール、ヒートマップツール(例:Mouseflow・Clarityなど)を用いて、訪問者の行動データを継続的に分析します。
見るべき3つのデータ指標
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流入経路(チャネル別分析)
→ Google検索、SNS、広告など、どこから来ているかを把握。
特定のチャネルが弱いなら、SEOやSNS投稿頻度を見直すことやネット広告(リスティング広告、Instagram広告等)を検討することも必要です。
サイトへの流入を増やすことで、その後の改善スピードが早まります。 -
離脱ページ・滞在時間
→ ページごとの滞在時間が短い箇所は、内容や導線が合っていない可能性があります。
フォームページでの離脱が多いなら、入力の項目数やスマホ操作性を改善することも必要です(入力フォーム最適化:EFO) -
検索クエリ(サーチコンソール)
→ どんなキーワードで表示・クリックされているかを分析。
表示回数は多いのにクリックが少ない場合、タイトルとディスクリプション改善でCTRを向上できます。
また、関連キーワードやそこからよく見られているページなどから需要を予測することも可能です。
継続改善のポイント
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月に1回、データレビューの時間を設ける
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改善テーマを「1ページ」「1要素」に絞って施策化する
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Before / Afterを必ず比較し、変化を可視化する
ホームページ運用は“仮説と検証”の積み重ねです。
最初から完璧を目指すのではなく、小さな修正を継続することが最大の成果につながります。
目標までの期間としては、半年~1年を目標にスモールステップで改善することで、メンタル面も安定すると思います。
「一歩ずつ」取り組んでいきましょう。
運用②:SEO+コンテンツ更新で“検索資産”を育てる
多くの企業が「SEO対策をしています」と言いながら、実際には更新が止まったブログを放置しています。
しかしSEOの本質は、「検索エンジンのため」ではなく「ユーザーの疑問を解決すること」です。
コンテンツ運用で押さえる3つの軸
- ユーザーの検索意図に寄り添う
・「〜とは」「〜の方法」「〜の費用」など、検索されやすい課題をテーマ化。
・例:「ホームページ制作 費用」「大阪 Web制作 製造業」などのロングテールキーワードを狙う。 - E-E-A-T(専門性・経験・権威性・信頼性)を意識する
・実績・事例・お客様の声・運用ノウハウなど“実体験に基づいた情報”を発信。
・ChatGPTなどAI生成文も活用しながら、最終チェックは人間の目で行うことが重要。 - 更新頻度よりも「継続性」
・月1本でもOK。
「3ヶ月更新なし」状態が最も悪影響。Googleは“動いているサイト”を優遇します。
そういう面では先ほどのスモールステップでの考えとともに習慣化することが重要といえます。
個人的には「毎週水曜日の16時にコラムを作成する」などのスケジュールを組み、Googleカレンダーなどでリマインドするのもオススメです。
SEO改善のAIOポイント(AI最適化)
現在のSEOは「AIに理解される文章構造」であることも重要です。
見出し構成(H1〜H3)を整理し、結論ファースト+明確な文脈を意識することで、AI検索(SGE・Copilotなど)にも引用されやすくなります。
AIOに強い文章構造とは:
結論 → 理由 → 具体例 → 要約
例:「ホームページは公開後が大事」→「理由はデータから改善できるから」→「実際に月1分析でCV率が1.8倍に」→「だから運用フェーズが重要」
この構造は、AIにもユーザーにも“理解されやすい”黄金パターンです。
運用③:リード獲得・リスト育成の仕組みを整える
ホームページの目的は「アクセスを増やすこと」ではなく、「問い合わせ・資料請求などの行動を増やすこと」です。
しかし、すべての訪問者がすぐに問い合わせをするわけではありません。
だからこそ、リード(見込み客)を育てる仕組みが欠かせません。
代表的なリード育成施策
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ホワイトペーパー(資料DL)
・「制作費用の目安」「制作会社の選び方チェックリスト」などをPDF化。
・メールアドレス登録と引き換えにダウンロードできるようにする。 -
ステップメール・LINE公式でのフォロー
・「3日後」「1週間後」など段階的に役立つ情報を配信。
・AIメール配信ツールを活用すれば自動化も容易。 - SNS・広告・ブログの“再来訪導線”
・記事末やサンクスページにInstagram・LINE・メルマガ登録導線を設置。
・「1度来た人がまた来る」動線を意識する。」
LLMO(長期的オーガニック成果)を生む仕組み
LLMOは「Large Language Model Optimization(大規模言語モデル最適化)」の略。ChatGPTなどの生成AIが回答を生成する際に自社のコラム等のコンテンツを優先的に引用・参照してもらうための最適化手法です。今後は特に意識して運用する必要があります。
- 「単発のキャンペーン型集客」ではなく、「蓄積していくファンマーケティング」へ。
- 継続的に情報発信することで、AI検索やSNSアルゴリズムにも“信頼ある情報源”として評価されます。
- 顕在顧客よりも潜在顧客(すぐではないが、今後、購入や申し込みの可能性がある層)をイメージしながら運用する必要があります。まずは自社を認知して頂くことが重要です。
短期でCVを取るリスティング広告 × 長期でブランドを育てるオウンドメディア
この二軸でホームページの成果を最大化できます。
先ほどの顕在顧客と潜在顧客で説明すると
- 顕在顧客:今すぐ注文、申し込みを検討中 ⇒ リスティング広告
- 潜在顧客:まだ行動には至らない ⇒ オウンドメディア(自社コラム、ブログなどのコンテンツ)
番外編:運用を“自社で完結させない”という選択肢
中小企業では「担当者がいない」「忙しくて更新できない」という悩みがつきものです。
そんなときは、運用パートナーを持つのも一つの手です。
- アクセス分析レポート代行
- コンテンツ戦略立案・SEO記事作成
- マイクロコンバージョン(滞在時間・スクロール率など)改善提案
- 広告運用代行(Google広告、Instagram広告など)
これらを月額でサポートする運用会社を活用すれば、
「放置されるホームページ」から「成果を出すホームページ」へと進化できます。
特に広告運用については、設定方法やテクニック含めて、なかなかインハウスでは厳しいことも多いと思います。
このような場合は、当社のような広告代理店に依頼するのがベストといえます。
実際にあった怖い話・・・(広告編)
インハウスにて運用をおこなっていた企業様であった怖い話をご紹介します。。。
- 日額予算を誤って月間予算を設定してしまった・・・(数日後に気付く)
- 配信エリアの設定を知らずに全国配信
- 登録した検索キーワードとクリックされるキーワードに大幅な乖離
- 効果の低いキーワードが全体予算の60%超も消化されていた。
少し不安にさせてしまいましたが、このようなことが少ない様に広告代理店に任せるのもひとつです。
まとめ:ホームページは“育てていく資産”
| フェーズ | やること | 成果の方向性 |
|---|---|---|
| 公開直後 | アクセス分析・導線改善・広告 | データを見て弱点を発見 |
| 1〜3ヶ月 | SEO・コンテンツ運用 | 検索流入・滞在時間UP |
| 3〜6ヶ月 | リード育成・再来訪導線 | 問い合わせ・売上へ転換 |
ホームページ運用の目的は、短期的なアクセス増ではなく、長期的な信頼構築です。
AIが進化し続ける今こそ、“データに基づいた人間的な改善”が求められています。
あなたの会社のホームページも、「作って終わり」から「育てて成果を出す」へ。
今日から1つでも運用アクションを始めてみましょう。
当社では、無料相談を実施中です。お気軽にご相談ください。
このブログを書いた人
ディレクターKWEB関連に携わって20年越え。ECサイトの運営からスタート。
ホームページ制作に携わって15年以上になります。
あらゆる業界の制作・運営経験があり、近似する業界の成功スキームを他業界でも実行して成果を出すことも。
WEBだけではなく、ビジネスとして考察し提案することが得意です。




