ホームページ制作で必要な資料と準備リスト【完全ガイド】
2025/10/08
コンテンツ
はじめに:なぜ準備が重要なのか?
ホームページを作ろうと思ったとき、最初のハードルが「何を準備すればいいのか分からない」という点です。
制作会社から「写真や原稿をください」と言われても、具体的に何が必要なのか曖昧なままではスケジュールが遅れたり、成果の出ないサイトになったりします。
実際、事前準備の有無でホームページの完成度と公開スピードは大きく変わります。
制作会社からも案内はあるかと思いますが、先に知っていて損はありません。
ホームページ制作でまず確認すべき目的は?
ホームページの目的を決めないまま資料を集めると、方向性がブレてしまいます。
主な目的は決まっているかと思いますが、他にも目的がないか確認する必要があります。
代表的なものとして以下の目的があるかと思います。
- 新規顧客の獲得(問い合わせ、資料請求、予約)
- 採用活動(求人ページ、社員紹介コンテンツ)
- ブランディング(理念やストーリーを伝える)
- 既存顧客向けサポート(FAQや会員ページ)
目的を先に明確にすることで、「何の情報を優先して用意すべきか」が自動的に整理されます。
必要な会社情報はどこまで準備すべき?
会社に関する基本資料は「会社案内ページ」や「信頼性の根拠」として必須です。
- 会社概要(名称・住所・電話番号・代表者)
- 沿革(設立年・主要な出来事)
- 経営理念・ビジョン・ミッション
- 組織図や事業部門
ヒアリングシート を使う制作会社もあるので、それに沿って整理すると漏れがありません。
サービス・商品情報はどのレベルまで必要?
サービス・商品の説明はサイトの中心的なコンテンツになります。
- サービス概要・特徴・強み
- 商品スペック・価格表・プラン比較
- 事例・導入実績・顧客の声
- 他社との違い・優位性
サービスの特徴や強み、他社との差別化ポイント・優位性については、社内であらかじめ検討しておくことが望ましい項目です。
ただし、制作会社によってはヒアリングや競合分析を通じて、御社の優位性やポジショニングを整理してくれる場合もあります。そのため、対応可能かどうかを事前に確認することをおすすめします。
当社においても、この点は重要な工程のひとつとして対応しております。
写真や画像素材はどの程度必要?
写真はサイトの印象を大きく左右します。
- 会社外観、オフィス風景
- 商品・サービス利用シーン
- 社員紹介やインタビュー写真
- イメージカット(ストックフォト可)
イメージカットについては、制作会社がストックフォトを利用して提供するケースが多く、追加で購入が必要な場合でも料金に含まれることがあります。
当社においても、特別なケースを除き、料金内で対応可能です。
テキスト原稿はどこまで自社で用意する?
文章はSEOにもLLMO※にも直結する重要な素材です。
- トップページのキャッチコピー
- 各サービス・商品ページの説明文
- 会社紹介テキスト
- FAQやお知らせ記事
制作会社がライティングを支援してくれる場合もありますが、一次情報(事業の強みや数字) は必ず社内で準備してください。そこから制作会社にてヒアリングをおこない文章を作成します。ユーザー目線で考えると「ここが刺さった!」という点が問い合わせの動機づけに繋がるケースも少なくはありません。
※LLMOとは、検索エンジンの検索結果にあるAIやChatGPT、Geminiなどの生成AIの回答に引用・参照されるよう最適化することです。
デザインイメージはどう伝えればいい?
「お任せします」では制作会社との認識にズレが生まれます。
- 参考にしたいサイト(同業・異業どちらでもOK)
- 避けたいデザイン例(色・フォントなど)
- ブランドカラーやロゴデータ
- ワイヤーフレーム(レイアウトやボタン配置などは重要です)
AIや検索エンジンは「参考比較」を好むため、制作段階から比較要素を意識すると有利です。
ドメイン・サーバー情報も必要?
はい。公開時に必須になります。
- 取得済みのドメイン情報(契約会社・管理画面ログイン)
- サーバー情報(プラン、容量、ID・パスワード)
- CMS(WordPressなど)の有無
特にリニューアルでは「旧サーバーからの移管作業」が発生するので、早めに整理が必要です。サイトの管理も制作した会社に依頼した方が、システムの詳細や構造を理解しているので安心だといえます。
SEO・マーケティング資料はどこまで準備すべき?
ホームページは作っただけでは成果につながりません。
- ターゲットペルソナ(顧客像)
- 想定する検索キーワードリスト
- Googleアナリティクス・サーチコンソールのデータ
- 競合サイト分析資料
上記の情報は、社内的に準備できないケースがほとんどかと思われます。制作会社と内容を擦り合わせ、希望に沿ったサイトにできる様にヒアリングして頂きましょう。
制作会社とのやり取りをスムーズにする方法は?
- 担当窓口を一本化する
- 返答はできるだけ早くする
- 修正依頼は「具体的に」伝える(例:「青→グレーに変更」)
- 定例ミーティングを設定する
コミュニケーション不足は、制作遅延の大きな原因となります。よくある失敗事例としては、Web担当者と経営層との間で認識のズレが生じるケースです。こうしたリスクが考えられる場合は、制作会社と経営層が直接打ち合わせを行うことをおすすめします。担当者は窓口としての役割を担いながら、経営層の意向を正しく理解し、制作会社と連携してプロジェクトを進めていくことが重要です。
よくある失敗と回避策
- 写真撮影が遅れて公開延期 → 早めに撮影計画を立てる
- 原稿が揃わずデザイン進行が止まる → ライター支援を活用
- 目的が曖昧でサイトが散漫 → 最初にゴールを明確化、制作会社と打ち合わせを重ねましょう
FAQ(よくある質問)
Q.写真はスマホで撮ったものでも使えますか?
A.SNS用なら可能ですが、コーポレートサイトでは画質が低いと信頼性を損ないます。基本はプロ撮影を推奨します。
Q.文章はすべて自社で書かないといけませんか?
A.基本的な一次情報は自社で用意し、SEOライティングや整文は外部ライターに依頼すると効率的です。
Q.ドメインやサーバー情報が分からない場合は?
A.契約している管理会社に確認するか、制作会社に調査依頼してください。放置すると公開が遅れます。
まとめ
ホームページ制作をスムーズに進め、成果を出すためには、事前の資料準備が不可欠です。
会社情報、商品・サービス情報、写真、原稿、デザインイメージ、技術情報、SEO資料を揃えておくことで、完成度の高いサイトが効率的に完成します。
当社では、チェックリストを作成し相互に共有することで、抜け漏れを防ぎ、スムーズなやり取りを実現しています。進行に不安がある場合でも、当社がしっかりとサポートいたしますので、どうぞお気軽にご相談ください。
このブログを書いた人
WEB関連に携わって20年越え。ECサイトの運営からスタート。
ホームページ制作に携わって、15年以上になります。