ホームページ公開後に集客ができない企業が見直すべき「運営と集客」のポイント
2025/10/02
「せっかく時間とコストをかけてホームページを作ったのに、問合せが増えない」「アクセス数はあるが、成果につながらない」。
こういった声は、経営者の方や営業マン、Web担当者を中心に、よく聞かれるお悩みです。
ホームページは完成してゴールと思われがちですが、完成してからがスタートです。公開後にどのように運営し、集客をするかが成否を分けます。
本記事では、ホームページを公開したものの思うように集客できない企業が見直すべき「運営と集客」のポイントを解説します。
コンテンツ
なぜホームページを作成しただけでは成果が出ないのか
あるサービス業A社では、数百万円かけてコーポレートサイトを刷新しました。しかし、公開から半年経っても問合せは月に1件程度。アクセス解析をしても、検索流入(サービス名などで検索)は少なく、ほとんどが直接流入(社名で検索、ブックマーク)でした。
このように、「公開=集客開始」ではないのが現実です。検索エンジンの評価はすぐには上がらず、競合他社もSEOや広告を活用しています。ターゲット顧客像が明確でない、コンテンツが薄い、お問合せのボタンが目立たない、といった問題があれば、サイトへのアクセス数が増えても成果につながりません。
ホームページの目的を再確認する
現状の目的を再確認しながらユーザー目線で考える必要があります。
主なホームページの目的
- 問合せ・資料請求の獲得
- 認知度の向上
- 見込み客・来店客の増加
- 受注・申し込み
本来は、申し込みして頂くことをコンバージョン(ゴール)に設定している場合、ターゲットが申し込みを躊躇する障壁がないか。を確認することも重要です。
また、申し込みの前に自社サービスのメリットなどを理解して頂くために、申し込み前の段階で「資料請求」を設定することで、将来的な顧客の獲得(情報含む)と申し込みへの障壁を下げることが可能です。
「ホームページの運営と集客」の基本フレーム
公開後のホームページ運営は、大きく次の4つの方法で整理できます。
1. アクセスの獲得(Web集客)
SEO、リスティング広告、SNSなど複数の方法を組み合わせ、ターゲット層に接触します。
2. コンテンツの拡充
検索ニーズや顧客課題に応える記事・事例・FAQを充実させ、滞在時間や再訪率を高めます。
3. 導線設計(お問合せボタン・お問合せ最適化)
お問合せ・資料請求・無料相談など、明確な行動喚起をページ内に配置します。
4. ツールを活用した継続的な分析と改善
Googleアナリティクスやヒートマップを活用し、どのページ・施策が成果につながっているかを把握して改善します。
制作会社に任せっきりにするのではなく、社内に運営・改善のWeb担当者(責任者)を置き、制作会社とWeb担当者の二人三脚で改善に向けた行動をすることが、成功の近道です。
代表的なWeb集客手法
1.SEO(検索エンジン最適化)
ユーザーが検索するキーワードに対して、自社ページを上位表示させる方法です。
中長期的に安定した集客が可能ですが、結果が出るまでに時間がかかります。定期的にコラム(ブログ)記事の追加や実績を更新するなど、内部改善が必要です。
2.リスティング広告/ディスプレイ広告/SNS広告
Google広告などリスティング広告(検索連動型広告)を活用し、狙ったキーワードで即時集客を狙う方法です。
商談につながりやすいキーワードを選定すると高い効果を獲得しやすいです。ただし、クリック単価が高騰しやすいため、運用・改善が不可欠です。
また、ディスプレイ広告やSNS広告は安価な予算にて配信できるため、リスティング広告と併用して運用することをお勧めします。
3.SNS・コンテンツマーケティング
SNSやコラム(ブログ)、動画などを通じて情報を発信し、企業の信頼性を高めながら見込み客を育成する方法です。BtoBの場合、SNSはお問合せの獲得よりも認知拡大や人材採用を目的とする場合に効果的です。
外部専門家・AI活用のメリット
最近はWebコンサルティングに加え、AIO(AI最適化)やLLMO(大規模言語モデル最適化)に最適化するといった概念が注目されています。
AIを活用して記事構成などを最適化したり、検索意図に合わせたコンテンツを自動生成することで、従来より効率的なWeb集客が可能です。
特に、内部にノウハウや人材が不足している企業にとっては、ホームページ制作会社やコンサルティング会社と連携し、運営・改善・AI活用まで一括支援してもらう体制づくりが有効です。
ペルソナ設定とコンテンツ戦略
顧客となるターゲットより、もう少し深いペルソナを設定する必要があります。
ペルソナとは、「40代男性」のようなおおまかなターゲットではなく、
「40代男性、不動産業(新築販売)の営業マン、悩み:販売数の減少、土地・中古戸建の買取に苦戦。」というような、具体的な顧客層を設定することです。この設定をした上で、ターゲットが求めるコンテンツ内容を構成していきます。
またコンテンツとしては、サービス内容の他に、事例やFAQ、料金シミュレーション、無料相談フォームなどを用意し、問合せまでの敷居を低くする必要があります。
また、無料の資料特典などを用いることで、「訪問者」から「検討客」に育て、成約につなげることも可能です。
PDCAを繰り返す
上記にある点を確認し、対策を行っていく中で、なかなか結果が伴わないというケースもあるかと思います。その場合も「あくなき挑戦」を継続する必要があります。効果が出るまでに数か月~1年かかるケースもあります。ライバル企業も貴社の動きを見ながら対策を行い、相対的なレースをしている状態です。
このため、常にライバルがいることを考慮しながら「PDCAサイクルを継続する」ことが重要です。
ただ、モチベーションや気概だけで乗り切るのではなく、淡々と継続すること。「これをやったらどうなるだろう?」とワクワクしながら実行することで、不要な落胆やモチベーションに左右されずに改善を継続することが可能です。
楽な気持ちで淡々と楽しく継続することオススメします。
よくある質問(FAQ)
Q1. ホームページを公開してから、どれくらいで集客効果が出ますか?
A. SEOだけであれば半年〜1年程度かかるのが一般的です。Web広告など即効性のある施策と並行して進めるのがおすすめです。
Q2. 広告予算はどのくらい必要ですか?
A. 業種・地域・競合状況、配信形態によりますが、平均1クリック数十円~数百円が相場です。まずはテスト配信から始め、成果に応じて調整しましょう。
Q3. 内製か外注か、どちらがいいですか?
A. 内製はスピードと柔軟性に優れますが、人材・ノウハウが不可欠です。ホームページ制作会社やWebコンサルティング会社などを活用することで、効果検証と改善を効率的に進められます。
Q4. AIOやLLMOは何が違うのですか?
A. AIOは「AI(生成AIや検索エンジンのAIアシスタント)に最適化」、LLMOは「大規模言語モデル(サイトやコンテンツを読取り、どう回答するか)に最適化」です。コラム(ブログ)記事や広告コピー、検索ニーズの解析などをAIに任せることで、より精度の高いコンテンツ運営が可能になります。
まとめと次の一歩
ホームページは、完成してゴールではなく、完成してからがスタートです。
Web集客の基本施策(SEO、リスティング広告、SNSなど)に加え、AIOやLLMOを活用した最新手法を組み合わせることで、限られたリソースでも成果を高められます。
まずは、自社のターゲット顧客・ペルソナ・導線を明確にし、コンテンツと広告運用を改善できる体制を整えることが重要です。
モチベーションに左右されずに淡々とPDCAサイクルを継続して成果を上げてください。
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当社では「ホームページ公開後の集客改善」「Webコンサルティング」「AIO/LLMO活用支援」など、企業のWeb運営をトータルにサポートしています。
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このブログを書いた人
WEB関連に携わって20年越え。ECサイトの運営からスタート。
ホームページ制作に携わって、15年以上になります。